@nifty天気予報
今日・明日の天気
MY天気

お天気豆知識(2025年01月15日(水))

集中できる部屋環境
集中できる部屋環境

そろそろ受験シーズンとなってきました。受験生のみなさんは最後の追い込みに入っているのではないでしょうか。
限られた時間の中で集中力を維持し、効率よく勉強するには部屋の環境が重要です。
部屋が暖かすぎると、頭がぼーっとして眠くなったりすることはありませんか。また、反対に寒すぎると、手や足の先が冷たくて勉強に身が入らなかったり、風邪をひく原因になったりします。
集中力を高める部屋環境のポイントは、「頭寒足熱」です。「頭寒足熱」とは、字面の通り、頭を寒い状態にして足元を暖めることです。これは日常の健康法の一つとして、昔から、医学的にも人間の最も快適な状態だと分かっています。
心臓から遠い場所を暖めると、血液の流れがよくなり体全体が暖められます。
一方、頭を暖めると、外側の血管ばかりに血液が巡り、脳の周辺は血の巡りが悪くなってしまいます。そのため、脳を十分に働かせるためには、頭部は寒い方がよいのです。

集中できる部屋作り
集中できる部屋作り

「頭寒足熱」の条件を満たす暖房器具には床暖房や電気カーペットなどが挙げられます。また、ひざ掛けやスリッパで、部分的に下半身を暖めるのも効果的です。
日本には昔からこたつや湯たんぽなど下半身を暖める暖房器具がありました。韓国のオンドル(床下暖房)も、頭寒足熱のための昔ながらの知恵と言えます。
寒さの特に厳しい地方を除けば、最近の暖房といえばエアコンが主流になってきています。エアコンは部屋全体を暖めるには効果的ですが、暖かい空気は冷たい空気より軽いので、暖かい空気が上にいってしまいます。
その結果、冷たい空気が下にたまり、頭の方が暖かく、足の方が冷たい状態になりやすいのです。
またエアコンは、部屋の空気を乾燥させるので風邪をひきやすくなります。このため勉強部屋では、エアコンは極力使わない方がよいでしょう。
部屋が余りに寒くてエアコンを使う場合は、設定温度を低くし、換気をこまめに行って部屋全体を暖め過ぎないようにしましょう。
勉強に集中できる環境を作り、体調を万全にして受験に備えるためにも、頭寒足熱の環境づくりを心がけてはいかがでしょうか。

過去のお天気豆知識

冬の季語2025年12月03日(水)
ポインセチア2025年12月02日(火)
息が白く見えるのは2025年12月01日(月)
風速2025年11月30日(日)
ブラックアイス2025年11月29日(土)
体感温度2025年11月28日(金)

各地の天気

お天気豆知識

冬の季語

冬の季語

葉の落ち尽くした冬、山のたたずまいはそれまでとうって変わって寂しげです。新緑もなく、紅葉の色づきもなく、ただ枯れた木々が立ち並ぶ姿は、生き物の気配が感じられないため躍動感が全くありません。今、山々は四季の中で最も静かなシーズンを迎えているのです。こうした冬の山の様子を「山眠る」などと表現することがあります。「山眠る」は、俳句の世界では冬の季語とされていて、精彩を欠いた冬山の様子を表しています。実際は、山には越冬している虫や動物たちは隠れていますし、スキー場がある山では、むしろ冬が一年で最も騒々しい季節にあたる所もあります。しかし、本来、冬山は、春、夏と成長していた植物が気温の低下とともに生命活動を低下させ、次にくる春を、静かに待つ時期なのです。それは、あたかも私たち人間が、昼間の疲れをとって、元気に次の日を迎えるために睡眠が必要なのと同じことなのでしょう。そうした情感を見事に言い当てた言葉が「山眠る」なのです。

ポインセチア

ポインセチア

クリスマスシーズンとなる12月。この月を代表する花といえば、やはりポインセチアです。ポインセチアはメキシコ原産で、アメリカのメキシコ駐在大使だったポインセット氏がアメリカに持ち帰って、広まったものといわれています。ちょうどクリスマスのころに見頃を迎えることから英名は「クリスマスフラワー」といいます。アメリカから世界中に広まって、日本には明治中期にやってきました。ポインセチアは、一見すると大きな赤い花が咲いているようにみえますが、この赤い部分は「苞(ほう)」と呼ばれる葉の変形したものです。もともとは緑の葉ですが、冬が近づいて日照時間が短くなると自然に赤く染まるのです。なお、あまり目立ちませんが、中心部分に集まった黄色い部分が花にあたります。ポインセチアはクリスマスを飾る花として昔から親しまれてきましたが、その理由はなんといってもクリスマスカラーの赤と緑のコントラストが印象的だからでしょう。クリスマスの雰囲気づくりにはクリスマスツリーやクリスマスソングだけでなく、ぜひポインセチアもお試し下さい。

息が白く見えるのは

息が白く見えるのは

冬の朝、家を出ると自分の吐く息が白くなることに気づきます。息が白くなるのは気温が低いときですが、これは口の中の温度と外の気温の差が大きいためにおこります。人の口の中の温度は、体温とだいたい同じくらいで約36度です。口の中の暖かい空気が外に出ると、暖かい空気中に含まれる水蒸気は急に冷やされ水滴にかわります。普段、水蒸気は目に見えませんが、水滴になると白く見えるようになるのです。吐く息が白く見えはじめる温度は、外の気温が約13度以下になってからが目安と言われています。ただし、口の中の湿度はもともと高いので、13度より少し高めの温度でもうっすら白く見えることもあるようです。温度は全然違いますが、他にも白く見えるものに、沸騰したやかんからでる湯気やお風呂の湯気、また、冷え込んだ朝に川や湖の水面から立ちのぼる霧などがあります。これらも、息が白くなるのと同じ現象でおこっているのです。