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お天気豆知識(2024年12月04日(水))

アマダイ
アマダイ

秋から冬にかけて旬をむかえる魚に「甘鯛」があります。名前に「タイ」がついているもののタイ科の魚ではなく、分類上はスズキ目アマダイ科アマダイ属の魚で、別の種類になります。
身は水分が多くてやわらかいため、あまり刺身では食べず、干したり粕漬けなどにして食べられています。
甘鯛は、太平洋では主に駿河湾より西、日本海では若狭湾より西の海域の水深30メートルから150メートルの砂や泥のある海底に生息していて、九州西部や東シナ海で盛んに漁が行われています。
甘鯛のえさは、カニやエビ、巻き貝、イカ、小魚などさまざまです。また、甘鯛の胃袋からは決まって砂や泥が出てきますが、これは海底の砂や泥の中に頭をつっこんでえさを食べる時、一緒に胃の中に入ったものです。
このとき、同時にうろこがはがれてしまうこともありますが、「再生鱗(さいせいりん)」といって、はがれてもすぐに次のうろこが生えてくるようになっています。

「タイ」科ではない「タイ」
「タイ」科ではない「タイ」

アマダイは名前に「タイ」がついてもタイ科の魚ではありません。桜色の美しい色合いとその体形からタイにちなんで名前がつけられただけで、本来、タイとは無縁の魚です。
「タイ」と名の付く魚の中には、同じようにタイ科ではないものも多くあります。そのひとつに、金色の大きな目が特徴的な「キンメダイ」があります。体の色が鮮やかな赤色であることから「タイ」の名前が付けられていて、昔からタイの代用品にされていました。
また、「タイ」という名前は、体形が「たいらな」魚という意味から生まれたものといわれています。体が平らでタイ科の魚と形が似ているものの、タイ科とは無縁の魚に「イシダイ」や「マトウダイ」がいます。
ほかにも「タイ」という名が付いていても、色や体形が似ているだけでタイ科ではない魚は、地方の呼び名をあわせると200以上にのぼるといわれています。
タイの仲間だと思っていても実はタイとは無縁の魚だったということは、意外に多いのかもしれませんね。

過去のお天気豆知識

晴天乱気流2025年10月26日(日)
肌荒れの原因2025年10月25日(土)
木枯らしとは2025年10月24日(金)
霜降(そうこう)2025年10月23日(木)
天高く馬肥ゆる秋2025年10月22日(水)
ドライフルーツ2025年10月21日(火)

各地の天気

お天気豆知識

晴天乱気流

晴天乱気流

飛行機の揺れの原因となるような空気中の小さな渦による不規則な流れのことを「乱気流」と呼びます。日常のフライトにおいて、乱気流はパイロットが最も注意しなければならない現象のひとつです。乱気流は、上下で風の強さや向き、空気の性質が大きく異なるときに発生しやすく、積乱雲などの雲の中で発生する乱気流については、雲の状態を目視や気象レーダーで観察すれば予測をたてることもできます。ただし、乱気流は雲の全くない晴れた空にも発生するため、気をつけなければいけません。これは「晴天乱気流」といい、レーダーにも映らないため予測が非常に難しくなります。雲のない晴れた空の中で突然激しい乱気流に巻き込まれ、シートベルトを外していた乗客やサービス中の客室乗務員が天井まで放り上げられてけがをするといった事故が過去に何度も起こっています。晴天乱気流によって飛行機がガタガタと揺れることもあるので、晴天時でも決して油断はできないのです。

肌荒れの原因

肌荒れの原因

これからの季節、空気がカラッとして過ごしやすくなりますが、一方で、肌荒れが起こりやすくなる時期になります。私たちの皮膚は何重もの層になっていて、その一番外側のところは「角質層(かくしつそう)」と呼ばれています。肌荒れはこの角質層の水分が少なくなり、皮膚がひび割れることで起きます。通常は、皮脂腺(ひしせん)から出る皮脂と、汗腺(かんせん)から出る汗で出来た「皮脂膜」によって角質層は潤いを保っています。しかし、秋が深まるにつれて気温が下がり、空気が乾燥して湿度も低下すると、汗や皮脂の分泌が少なくなるため、皮脂膜が作られにくくなります。これが肌荒れの原因です。肌荒れの対策として乳液やクリームを塗るのは、その油分で人工的な皮脂膜を作り、角質層を乾燥しないように保つためなのです。夏の間に強い紫外線や冷房による乾燥で、すでに肌がかさつきやすくなっていることも考えられます。冬が近づくにつれさらに肌には厳しい環境になるので、しっかり肌荒れを防ぎたいものですね。

木枯らしとは

木枯らしとは

これから冬に向かって徐々に寒くなってくると、「木枯らし」と呼ばれる風が吹くことがあります。木枯らしという言葉は、強い風によって木の葉を落とし枯れ木にしてしまう、つまり「木を枯らす」という意味から来ているといわれています。また、木嵐(きあらし)が転じたものという説もあるようです。木枯らしとは秋から冬にかけて吹く冷たくて強い風のことで、気象的には冬に吹く北よりの季節風という表現になります。秋になるとシベリア地方の気温が下がりはじめ、そこには高気圧が発達するようになります。低気圧が日本の東側へと通過したあとにこの大陸の冷たい高気圧が張り出してくると、気圧配置がいわゆる西高東低の冬型になり、冷たい北よりの季節風が日本に吹きつけるようになります。このときに吹く冷たく強い風が木枯らしの正体なのです。木枯らしとともに、北日本から初雪などの冬の便りが届くことも多く、広い範囲で寒い一日となります。一般に初冬に現れる冬型の気圧配置は長続きせず、木枯らしが吹いた翌日は高気圧に覆われて、小春日和の穏やかな天気になりやすいものです。