うねりとは
夏休みの真っ最中、まだ多くの方が海水浴を楽しんでいます。ただ、海水浴シーズンは台風シーズンでもあるため、海の波には特に気をつけなければなりません。海には大小様々な波が発生しますが、その種類は大きく二つに分類できます。それは風浪(ふうろう)とうねりです。風浪とは風の影響を直接受けている波のことで、風が強く、また吹いている時間が長いほど、そして波が風を受けられる距離が長いほど発達します。はじめはさざなみ程度ですが、風のエネルギーを受けるに従って高さを増し、峰がとがってきます。この波の頂のとがった形が風浪の特徴です。一方うねりは、風浪が遠くまで伝わって、風が吹いている海域を離れたものです。波の頂が丸みを帯び、風浪と比べて峰と峰の間が長いことが特徴です。台風によって遠い海からやって来る土用波(どようなみ)もうねりの一種です。うねりは、風の無いときでもやって来るものなので、波に対して油断している時期に現れる危険な波といえるでしょう。