タイヤの溝
雨の日の運転は、車が止まりにくいので、普段以上に注意が必要ですね。雨の日に安全に走るためにはタイヤの溝が非常に重要となります。タイヤの溝は、タイヤと路面との間の水を効率良く排水する役割を持っていて、ぬれた路面の上でもタイヤと路面は接触することができます。もしもタイヤに溝がなかったら、タイヤと路面の間に水が残ってしまうので車のコントロールがききにくくなるのです。このような理由でタイヤの溝はとても重要なものですが、タイヤの溝は、使えば使う程、路面との摩擦によってすり減って、浅くなってしまいます。そのため、タイヤの使用限度の基準は、残りの溝(残り溝)が1.6ミリとなったときと法律で決められています。この基準を超えたタイヤをそのまま使い続けるのは非常に危険なため、すぐにタイヤの交換が必要です。タイヤの使用限度を知るためには、タイヤの溝にある、「スリップサイン」と呼ばれる部分を見て確認することができます。スリップサインは、タイヤの溝の底からゴムが1.6ミリ盛り上がって、溝に印が付いたように見える部分のことで、タイヤの側面についている三角のマークを延長したところにあります。タイヤの残り溝にスリップサインが出ていないか、定期的に点検するようにしましょう。