お月見
今年の十五夜は10月6日です。十五夜とは、旧暦15日の夜のことですが、特に旧暦8月15日を指すことが一般的となっています。この日の月は「中秋の名月」と呼ばれていて、古くからお月見を楽しむ習わしがあります。お月見は日本だけの文化ではなく、中国や韓国などでもお月見をする風習があるのです。旧暦8月15日は中国では「中秋節(チョンチョウジェイ)」、韓国では「秋夕(チュソク)」と呼ばれる行事があり、日本と同様に月を愛でて楽しみます。特に、韓国の秋夕(チュソク)は、国をあげての休暇シーズンでもあり、日本のお盆の時期と同様、多くの人々が帰省します。お月見がいつ、どのように始まったかははっきりとわかっていませんが、中国でサトイモの収穫を祝う祭りが始まりというのが有力な説です。その後、中国の宮廷行事となり、日本には、奈良時代以降に伝わったと言われています。