地震計の原理
地震が起こると、テレビなどですぐに震源についての情報が伝えられます。地震の震源についての情報は、地面の揺れ方を調べることによって特定することができ、この揺れを記録する器械が地震計です。地震計の歴史は古く、中国では今から2000年近く前の漢の時代には、すでに地震を感知する装置が作られていました。日本では19世紀の終わりになって、外国から地震計が持ち込まれ、地震観測が始められました。現在では地震計の技術も向上し、高性能のものが多くなっていますが、今も昔も変わらないのは、その多くに振り子が使われていることです。地震の際はあらゆるものがいっしょになって揺れるため、地面の動きを正確にとらえるには地面に対してまったく動かないものが必要です。振り子は、その動かない点の役目をします。現在では、強い揺れでも観測できるようにデジタル式の地震計が活躍しています。