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お天気豆知識(2025年08月14日(木))

お化け屋敷
お化け屋敷

毎年夏になると、納涼特集として雑誌やテレビなどではお化け屋敷が取り上げられますね。
夏の風物詩、お化け屋敷のはじまりは、1830年(天保元年)の江戸時代にさかのぼります。ある医者が、壁から天井まで妖怪(ようかい)の絵を描き、一つ目小僧などの人形を飾り付けた小屋を自宅の庭に作りました。これが評判となり、多くの見物人が集まったのがはじまりとされています。
大正時代になるとお化け屋敷を博覧会に特設することが流行し、納涼イベントとして定着しました。人形のおどろおどろしさと光と音の演出によって観客を驚かし楽しませ、スリルとユーモアのあるイベントとして人気を呼びました。
昭和に入り戦後になると、お化け屋敷は百貨店や遊園地の催し物として定着し、現在の様な姿となったのです。
およそ200年前の人々も、お化け屋敷に出かけていたというのは意外ですね。

お化け屋敷の納涼効果
お化け屋敷の納涼効果

夏になると、納涼イベントとして地域や学校できもだめし大会が行われたり、テレビなどではお化け屋敷の特集が組まれたりしますね。しかし、本当にお化け屋敷には、暑い夏に涼しくなる効果があるのでしょうか。
お化け屋敷に入ると、私たちは恐怖を感じたり、驚いてどきどきしたりします。すると、交感神経の作用によって体の皮膚の血管が収縮するため、体の表面に血液が流れにくくなります。その結果、体の表面の温度が下がって、実際に涼しく感じるのです。
お化け屋敷に入ると涼しくなるというのは医学的に本当だったのですね。
暑い時には、プールへ行ったり、冷房の効いた家の中にいるのもいいですが、お化け屋敷に行って涼を得る、というのも一つの手かもしれませんね。

過去のお天気豆知識

タラ2025年12月08日(月)
衣服の役割2025年12月07日(日)
大雪(たいせつ)2025年12月06日(土)
野沢菜2025年12月05日(金)
冬将軍2025年12月04日(木)
冬の季語2025年12月03日(水)

各地の天気

お天気豆知識

タラ

タラ

日本は四方を海に囲まれた島国で、私たちは昔から海の恩恵を豊富に受けています。とりわけ、食卓にのぼる魚たちは、その代表的な例と言えるでしょう。今が旬を迎えているものには、タラがあります。タラはその身が雪のように白く、また冬に旬を迎えることから漢字では「魚へん」に「雪」と書き、「鱈」の字をあてます。タラは鍋料理の具としても重宝され、煮込んだあとのだし汁もおいしく、「鱈ちりは後から食え」ということわざもあるほどです。また、お腹いっぱい食べることを「たらふくくう」と言いますが、この言葉には「鱈腹食う」という字を使うこともあります。これは、タラが食欲旺盛な魚で、そのお腹が大きく膨らんでいることに由来します。私たちの食文化は、言葉の文化にも通じる所があるのですね。

衣服の役割

衣服の役割

日ごとに寒さが増し、本格的な冬に近づいてきました。冬の寒さと上手につきあうためには、効率良く防寒をする工夫が大事です。寒いからといってただやみくもに重ね着をしても、風が吹くととたんに寒く感じたり、反対に服の中が蒸れて不快だったりとうまくいきません。快適で効率的な防寒をするには、肌着(インナー)、中間着(ミドラー)、外着(アウター)の役割を考える必要があります。肌着は皮膚に直接触れる衣服なので、衛生面からも汗をよく吸収し、かつ乾きやすい性質が求められます。中間着には高い保温性が必要で、空気の層をたっぷりと作ることのできるものが適しています。外着は防風性や防寒性、防水性が優れているものを選びます。周囲の寒さが体に伝わってこないような中綿でなおかつ、そで口やえり口などがしっかり詰まったものが望ましいでしょう。これらの機能がそろったものならば、最低3枚の重ね着で寒さをしのぐことができるのです。

大雪(たいせつ)

大雪(たいせつ)

12月7日は二十四節気のひとつ、大雪(たいせつ)です。11月22日の小雪(しょうせつ)からさらに寒さが深まり、日中の日差しも徐々に弱まってきます。このころから北日本や標高の高い地域はまとまった雪が降るようになり、それに合わせて続々とゲレンデもオープンしてきます。よく晴れた朝は鹿児島など南の地方でも、霜が見られるようになります。関東北部や岐阜、名古屋などでも、平年ですとこの頃から雪が降り始めます。これからは暖房が欠かせない季節ですね。