毎年夏になると、納涼特集として雑誌やテレビなどではお化け屋敷が取り上げられますね。
夏の風物詩、お化け屋敷のはじまりは、1830年(天保元年)の江戸時代にさかのぼります。ある医者が、壁から天井まで妖怪(ようかい)の絵を描き、一つ目小僧などの人形を飾り付けた小屋を自宅の庭に作りました。これが評判となり、多くの見物人が集まったのがはじまりとされています。
大正時代になるとお化け屋敷を博覧会に特設することが流行し、納涼イベントとして定着しました。人形のおどろおどろしさと光と音の演出によって観客を驚かし楽しませ、スリルとユーモアのあるイベントとして人気を呼びました。
昭和に入り戦後になると、お化け屋敷は百貨店や遊園地の催し物として定着し、現在の様な姿となったのです。
およそ200年前の人々も、お化け屋敷に出かけていたというのは意外ですね。
お天気豆知識(2025年08月14日(木))


夏になると、納涼イベントとして地域や学校できもだめし大会が行われたり、テレビなどではお化け屋敷の特集が組まれたりしますね。しかし、本当にお化け屋敷には、暑い夏に涼しくなる効果があるのでしょうか。
お化け屋敷に入ると、私たちは恐怖を感じたり、驚いてどきどきしたりします。すると、交感神経の作用によって体の皮膚の血管が収縮するため、体の表面に血液が流れにくくなります。その結果、体の表面の温度が下がって、実際に涼しく感じるのです。
お化け屋敷に入ると涼しくなるというのは医学的に本当だったのですね。
暑い時には、プールへ行ったり、冷房の効いた家の中にいるのもいいですが、お化け屋敷に行って涼を得る、というのも一つの手かもしれませんね。