降水量が少なく水不足が懸念されると、取水制限や給水制限が行われます。
取水制限とは、河川からの取水量を減らすことで、給水制限とは、取水制限が行われている際、各家庭へ給水するための水圧を下げたり、時間を制限することです。そのため、私たちの生活に直接関わってくるのは、水道水(上水)の給水制限が行われた場合です。
給水制限が、10パーセント以下の時は、生活への影響はあまりないといわれています。10パーセントから20パーセントになると、学校や市民プールなどの一部で開放時間の短縮、休止が始まります。公園にある噴水の水が止められたり、学校での給食のメニューが変更になるのは20パーセントくらいからです。
さらに給水制限が30パーセントから40パーセントに達すると、高台での水の出が悪くなったり、野菜の値段が上がるなど、生活への影響も大きくなります。そして、40パーセント以上になると、夜間の断水が始まったり、病院などの医療機関への影響も出てきます。
いつもは蛇口をひねるだけで当たり前のように出てくる水ですが、この快適な生活を守るためには、私たち一人一人が日々の節水に心がけていく必要があるのです。歯磨きや食器洗いのときは水を流しっぱなしにしない、シャワーはこまめに止める、お風呂の残り湯は洗濯や掃除に利用する、など水を大切に使うよう心がけましょう。
お天気豆知識(2025年08月04日(月))


生活が便利になって、私たちの使う水の量は増えてきました。
家庭で一人が1日に使う水の量は200リットルを超えていて、その50パーセント近くがトイレとお風呂で使われています。トイレで無駄に水を流したり、お風呂の残り湯を捨ててしまうのはもったいないことです。
例えば、歯磨きのときの30秒間水を流しっぱなしにすると、6リットルもの水が流れてしまいます。しかし、コップに汲んで使えば、0.6リットルなので、5リットル以上も節水できます。顔を洗うときや食器を洗うときも、水を溜めて使うだけでも節水になります。
洗濯機のすすぎも、溜すすぎにすると65リットルほど節水でき、このときにお風呂の残り湯を使えば更に節水になります。お風呂の残り湯は、このほかに、洗車や植木の水遣りなどにも使えます。
水不足が心配される時だけでなく、普段から節水を心がけて、環境やお財布にやさしい生活をしたいですね。