私たちのまわりにはたくさんの温度があり、生活に密接にかかわっています。
例えば、天気予報で発表される予想気温は空気の温度、風邪をひいたときに測るのは体温です。人間の平熱は36度くらいですが、太陽の表面温度は約6000度もあります。
このように温度は理論上、上限はないと考えられています。一方、下限は決まっており、その温度はマイナス273.15度です。この温度は、理論上では熱が全く存在しない状態で「絶対零度」と呼ばれています。
過去に実験によって、絶対零度の世界を作り出そうとしましたが、実際にその温度にまで到達できたことはありません。
それにしても、マイナス273.15度という世界は想像すらできませんね。
お天気豆知識(2025年01月22日(水))
私たちが用いる温度の単位は通常「セ氏」と呼ばれるものですが、これはスウェーデンの天文学者、セルシウスが始めたものです。
一方、世界にはセ氏以外の単位を使っている国があります。アメリカではドイツの物理学者、フゼレンハイトが始めた「カ氏」を用いています。
「セ氏」と「カ氏」を比較してみると、セ氏でマイナス273.15度である絶対零度は、カ氏で表すとマイナス459.67度になります。
カ氏100度はセ氏にすると約38度で、アメリカでは体温がカ氏100度を超えると高熱の目安にもなります。
また、水が沸騰する温度はセ氏100度ですが、カ氏では212度に対応します。皆さんもアメリカに旅行に行った際は、これらを参考にするとよいでしょう。