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梅雨

梅雨

四季のある日本列島には、春から夏の変わり目に梅雨(つゆ)の時期が存在します。梅雨の時期はじめじめして日差しが少ないため、外出するにも洗濯するにも、うんざりしてしまいます。しかし梅雨を私たちの生活からみてみると、決して厄介ものとはいえないのです。梅雨の良い点は、貴重な水資源になるということです。この時期に雨が降らなければ、梅雨が明けたあとで水不足にもなりかねません。深刻なのは雪解け水のない地域で、ダムの貯水量が低くなり、夏まっさかりのころには取水制限や給水制限をしなくてはならない事態になることです。梅雨の時期にはしっかりと雨が降ってくれたほうがいいのです。良い面がある一方で、悪い面も存在します。それは大雨による災害を引き起こすことです。梅雨も終わりに近づくと、西日本を中心に大雨となることがあり、それに伴って、河川の増水や浸水の被害、また土砂災害などが起きやすくなります。毎年のように被害がでており、人命を奪うことさえあるのです。梅雨の雨は恵みの雨であると同時に、恐ろしい雨でもあるのです。

火砕流

火砕流

43人が犠牲になった長崎県の雲仙岳の大火砕流から3日で32年になります。1990年11月に始まった雲仙岳の噴火活動は1995年に終息しましたが、この間、頻繁に火砕流を発生させ、大きな被害を出しました。「火砕流」という火山用語を雲仙岳の噴火で初めて知った人も多いのではないでしょうか。火砕流とは、火山の噴火に伴い、高温の火山灰やガス、岩石などが一団となって高速で斜面を流れる現象です。その様子が雲のようにも見えるため、別名「熱雲(ねつうん)」とも呼ばれ、温度はセ氏数百度から1000度、流れ下る速度は時速100キロ以上にも達します。火砕流は高温高速であるため破壊力が極めて大きく、通過した地域のほとんどすべてを焼き尽くし破壊します。そのうえ発生してから逃げるのはたいへん困難なため、火砕流は火山現象の中では最も危険なもののひとつとされています。雲仙岳で起きた火砕流は、火砕流の規模そのもので見ると小規模な部類に入り、数万年に一度という頻度で発生するような、極めて大規模な火砕流になると、その到達距離は、火口から100キロ以上に及ぶことがあります。1902年、カリブ海に浮かぶ西インド諸島マルチニーク島のモンプレー火山で起きた噴火では、火口から8キロ離れた都市が火砕流に襲われ、逃げる間もなく住民2万8000人が全滅したという記録も残っています。火砕流は発生後の避難が困難なことに加え、発生の予測も難しいため、普段から個々の火山の特性をよく知り、噴火したときに最善の対処ができるよう備えておく必要があります。

水無月(みなづき)

水無月(みなづき)

新緑に包まれた5月ももうすぐ終わり、6月を迎えます。6月の呼び名として、広く知られているものに「水無月(みなづき)」があります。これは旧暦の6月を指しており、今の暦ではおおよそ7月になります。この呼び名は厳しい暑さで田畑の水が枯れ尽きてしまうころ、という意味から来ていると言われる一方で、今まで水のなかった田んぼに水を注ぎ入れるころだからという説もあります。また、「みなづき」は水の月(水月)と書くこともあり、この時期の雨は稲が実を結ぶために重要なものであるため、豊作を願う人々の思いがこの呼び名に表れている、とも言われています。ほかには酷暑に耐えて涼しい風を待つという意味の「風待月(かぜまちづき)」や「常夏月(とこなつづき)」という名前もあり、夏の厳しい暑さを感じさせます。