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2025年の花粉情報の更新は終了しました。

次回は2026年2月に提供予定です。

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蚊取り線香の歴史

蚊取り線香の歴史

これから蚊に悩まされる季節ですね。家庭では蚊を追い払うために、電気式の蚊取り器や、うず巻き型の蚊取り線香を使っていることでしょう。なかでも蚊取り線香は、夏が来たことを実感させてくれる、今でも日本の夏に欠かせないアイテムです。蚊取り線香の歴史をひもとくと、江戸時代の資料には、「蚊遣り火(かやりび)」と呼ばれるものを利用していたことが書かれています。これは、様々な草木を燃やして煙をたき、蚊を追いやる方法でした。その後、「除虫菊」という殺虫成分のある花がアメリカから伝わり、1890年(明治23年)に蚊取り線香が誕生しました。当時の形は、長さ30センチ程度の仏壇(ぶつだん)の線香のような縦型で、今と違って運んでいる間に折れやすい上に、長時間はもたず、効き目が弱いものだったのです。そこで、1895年(明治28年)にこれらの欠点を改善すべく開発されたのが、うず巻き型です。現在のような形は、考案者の奥さんが出したアイデアがヒントになりました。うず巻き型は、縦型のものに比べて、太く、長くなったため折れにくく、持続時間も長く、効き目も良いものになりました。驚くべき事に、現在使われているうず巻き型は、100年以上前から変わらず、長い間人々に親しまれ、使い続けられているのです。

食中毒菌と温度の関係

食中毒菌と温度の関係

これから本格的な夏に向けて、食中毒が心配になりますね。食中毒菌は10度から65度の間で活動が盛んで、特に37度前後でもっとも増殖します。食中毒菌は65度以上になるとほとんどの菌は死滅し、また10度以下になると菌の増殖が鈍り始めるので調理の時に65度以上に加熱したり、食品を保存する時は常温を避け、10度以下で冷蔵したりする必要があるのです。しかし、食品をその温度にしたからといって安心してはいけません。調理の際、熱を加えたつもりでも、加熱にムラがあったり熱が不足したりすると、生き残った食中毒菌がまた増殖してしまうため、しっかりと中まで火を通すようにします。また、食中毒菌は冷蔵することにより増殖は鈍っても、死滅するわけではないため、冷蔵庫から出したものはすぐに食べてしまうことが必要です。このように、調理の際はしっかりと熱を加え、保存する時は冷蔵して保管することが、食中毒防止には重要となるのです。

夏至

夏至

6月21日は二十四節気のひとつ「夏至」です。北半球ではこのころ、昼の時間が最も長くなり、夜の時間が最も短くなります。昼の長さは太陽の高さで決まり、夏至の日は太陽が空の最も高いところを通ります。太陽が空の高いところを通過すると、それだけ時間がかかるため、昼が長くなるのです。このころは緯度が高ければ高いほど、日の出は早くなります。夏至の日の日の出の時刻は、那覇では5時38分、東京は4時25分、札幌は3時55分です。また、日の出前や日の入り後の空が、うす明るい状態を「薄明(はくめい)」といい、灯火なしでも野外で活動することができる「市民薄明」、海面と空との境が見分けられる「航海薄明」、空の明るさが星明かりより明るい「天文薄明」に分けられます。夏至のころは高緯度の地域ほど薄明が長くなり、たとえば札幌では午前1時半ごろから天文薄明が始まり、気づかない程度ですがわずかに明るくなりだします。そして日の入り後、完全に真っ暗になるのは、午後9時半ごろです。このように北にいくほど外で活動できる時間が長くなり、得した気分を味わえるかもしれません。