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お天気豆知識(2024年11月02日(土))

葉が落ちる意味
葉が落ちる意味

通りや公園などでは、木の葉がはらはらと舞い落ちる姿が見られるようになりました。なぜ秋から冬にかけて木の葉はいっせいに落葉するのでしょうか。
乾燥する冬に青い葉がついていると、葉の裏の気孔と呼ばれる小さな穴からどんどん水分が失われて、木全体が死んでしまいます。そのため、樹木は冬に備えて水分の損失を防ぐために、自ら葉を切り離すのです。
ほかにも、体内にたまった老廃物を捨てるという目的もあります。動物は排せつにより老廃物を外に出すことができますが、植物はそれができません。このため落葉樹は葉に集まってきたいらないものを、一年に一度葉ごと捨てるために葉を落とすのです。
また、冬は夏に比べて太陽の光が弱く、養分を作るための光合成が活発ではないため、葉を保つことができないという理由もあると言われています。
このような理由から、気温が下がり日照時間が短くなると、自然と樹木から葉が切り離されます。きれいに紅葉した葉が落ちるのを見ると何となくもの悲しくなるものですが、木々は自分の体の一部を切り離して冬を乗り切る準備をしているのですね。

虫の冬越し
虫の冬越し

家の中ではストーブやこたつなどを出したりと、寒い冬に向けての準備をしているところもあるのではないでしょうか。
人間と同じように虫たちも地中にもぐるなど、冬支度をはじめます。屋外で生活する虫たちは、どのようにして冬を乗り切るのでしょうか。
虫たちの体温は、私たち人間と違って外の気温に左右されるため、気温が低くなるにつれ体温も低くなります。そして体温がある程度まで下がると、多くの虫たちは活動できなくなってしまいます。
一生のうちで、どういう状態で冬を迎えるかは種類によって違い、例えば、カマキリは木の枝などに卵塊という卵が無数に集まった状態で過ごし、春になってふ化します。
また、春に優雅に舞うアゲハチョウは、冬の間はさなぎという全く違う形態をしています。さらにカブトムシのように幼虫時代を土中で過ごすものもあれば、テントウムシのように成虫になってから、木のうろの中などで過ごすものもあります。
寒い冬に耐えるため、虫たちも種類によってさまざまな過ごし方をしているようです。

過去のお天気豆知識

雑煮(ぞうに)・正月の「ハレ」の食べ物2025年01月01日(水)
旬の食材・はくさい2024年12月31日(火)
年越しそば2024年12月30日(月)
お屠蘇(おとそ)2024年12月29日(日)
凍上(とうじょう)2024年12月28日(土)
氷のスポーツ・スケート2024年12月27日(金)

各地の天気

お天気豆知識

雑煮(ぞうに)・正月の「ハレ」の食べ物

雑煮(ぞうに)・正月の「ハレ」の食べ物

雑煮は、そもそも神仏に供えた飲み物や食べ物を下げて食べる行事(直会、なおらい)からきています。神仏に供えた縁起の良いものを、大晦日の夕方に様々な具を加えて煮たのが雑煮の始まりなのです。そしてお正月にはなくてはならない、三が日のめでたい食事となりました。稲作を中心とした水田地帯の地域では、雑煮の具は餅が中心で、一方、畑作地域では芋やそば、ムギなどが具の中心でした。今では餅の入った雑煮が主流となりましたが、その一方で芋栽培の文化も受け継がれて、里芋も雑煮の材料として不可欠となっている地域もあります。雑煮は、現在も家庭による味付けの違いはもちろんですが、地域によって味付けや材料に大きな違いがあります。みなさんの故郷の雑煮はいったいどういったものなのでしょうか。

旬の食材・はくさい

旬の食材・はくさい

この時期旬を迎える野菜に「はくさい」があります。西洋のキャベツに対して、東洋を代表する葉菜が「はくさい」です。中国や朝鮮半島、日本などの東アジアに分布していて、英語では「中国のキャベツ」という意味の名前(Chinesecabbage)が付けられています。はくさいの96パーセントは水分ですが、他にもビタミンCや無機質も含まれています。昔は冬に食べることのできる野菜は限られていたため、この時期に収穫されるはくさいは、不足しがちな栄養素を摂取する上で貴重な食べ物になっていました。はくさいには春や夏に収穫されるものもありますが、寒い冬にとれるものが最も柔らかく、おいしいといわれています。お店では、巻きがしっかりとしていて重みのあるものを選ぶとよいでしょう。

年越しそば

年越しそば

一年の締めくくりに年越しそばを食べる人は多いのではないでしょうか。年越しそばは、別名「みそかそば」や「つごもりそば」、「大年(おおとし)そば」「除夜そば」などとも呼ばれて、江戸時代の中期には大みそかにそばを食べる習慣が定着したと言われています。大みそかはハレの日であるため、年越しそばは「ハレ」の食事とされてきました。なお、年越しに食べるそばは、かけそばでもざるそばでも構いませんが、年を越してから食べたり、旧年から新年に変わるタイミングで食べるのではなく、年内に食べ終わるのが正しいようです。