秋は日暮れがどんどん早まり、夜の時間が長くなったことを実感することができます。秋の夜長には空を眺めてみるのもいいものです。
10月は、夏の大三角がようやく西に傾き始めたころに北極星の道しるべとなるW字形の「カシオペヤ座」が北東の空に上がってきます。
カシオペヤとは古代エチオピア王家の王妃の名前です。では王様はというと、その隣で星座になっているケフェウスで、カシオペヤよりも明るい星が少ないので目立ちませんが、五角形をしているので比較的わかりやすい星座です。
また、カシオペヤとケフェウスの子がアンドロメダ姫で、アンドロメダ座はカシオペヤ座の隣に位置し、親子3人仲良く星座になっているように見えます。
アンドロメダ座から視線を低い位置に下げると、そこには夏に流星群が見られることで有名なペルセウス座があります。
お天気豆知識(2024年10月01日(火))
10月の南の夜空を眺めると、秋の星座が広がってきましたが、なんとなく寂しい感じがする夜空です。
これは秋の星座に明るい星が少ないからで、唯一目立つのは、秋の星座の中でたったひとつの1等星である「みなみのうお座」のフォーマルハウトでしょう。ぽつんと南の空に輝いている様子はいっそう寂しさを強調させています。
そして、もうひとつ目立つ星を探してみると、大きな四角形を持っている「ペガスス座」ではないでしょうか。この四角形は「ペガススの四辺形」と呼ばれていて、この四辺形とフォーマルハウトの間にあるのが「みずがめ座」です。
みずがめ座の隣には「やぎ座」があります。どちらも、星占いに出てくるので、名前を知っている方は多いと思いますが、実際に夜空で見た方というのはかなり少ないのではないでしょうか。
2つの星座ともに、3等星以下の暗い星ばかりであまり目立ちません。やぎ座は、それでも形が逆三角形をしていて比較的わかりやすいのですが、みずがめ座は普段星を見慣れている人でも星を結ぶのが難しいと言われています。