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お天気豆知識(2025年02月16日(日))

部屋の湿度
部屋の湿度

春とはいっても、まだまだ寒さが続いて暖房の欠かせない日が多いのではないでしょうか。
暖房された室内は乾燥しがちで、インフルエンザウイルスにとっては最適な環境です。
インフルエンザウイルスは、湿度が高いほど活動が鈍くなり、湿度50パーセント以上ではその生存率が低くなります。このため暖房と同時に十分な加湿を心掛けることが大切です。
しかし、湿度が高すぎることもよくありません。結露が生じたり、カビが生えるなどの心配が出てくるためです。また、高い湿度はダニを増やす原因のひとつにもなります。
こういったことから、私達が生活する上で最適な湿度は、50から60パーセントといわれています。暖房を使うときは湿度計にも気を配り、できるだけ適度な湿度を保ちたいものですね。

保存に適した環境
保存に適した環境

人間が生活する上で最適な湿度があるように、食べ物や衣服などにも適した湿度や気温があります。
たとえば、米は気温15度以下、湿度75パーセントを目安に保存するのが、成分の変化を抑え、害虫などから守るために適した環境だといわれています。
不作の年でも安定して米が食べられるようにと国が保存している備蓄米は、このような米の保存に適した状態に管理された倉庫で保管されています。
そしてワインの保存には、気温15度前後、湿度は65から80パーセントが適しています。この温度は、ワインの熟成を適度に進めるのに適しているのです。
また、空気が乾燥しているとコルク栓が縮んでボトルの口とのあいだに隙間ができてしまいます。その結果、ボトルの中に空気が入り込み、間接的にワインの酸化を進めてしまうことになるため、湿度の管理も大切なのです。そのほか、毛皮を保管する上でも気温や湿度は重要です。
毛皮の保管を行っている業者では、気温15度前後、湿度50パーセント前後に保たれた場所で、害虫やカビの繁殖を抑えながら長期間保管しています。家庭でも、これらの環境に近い場所を選んで保存することで、大切な毛皮を守ることができるのです。

過去のお天気豆知識

真鯛(まだい)2025年03月13日(木)
冬・ハ虫類冬眠の季節2025年03月12日(水)
菜種梅雨(なたねづゆ)・12025年03月11日(火)
タンポポ2025年03月10日(月)
スノートレッキング2025年03月09日(日)
スギ2025年03月08日(土)

各地の天気

お天気豆知識

真鯛(まだい)

真鯛(まだい)

日本人にとってタイはおめでたい魚です。日本人とタイの歴史は古く、「万葉集」や「日本書紀」にもたびたび登場し、貝塚にはタイの骨が発見されているほどです。タイは福を招くためや、お祝い事の際に神仏への祈願や返礼のために用いられていました。ただ外国ではあまり食べることはないようで、お隣中国でも「死者の肉を食らう」といって嫌われ者の魚のようで、タイをこよなく愛するのは、やはり日本人だからなのでしょうか。さて、日本近海に生息するタイの中でもマダイは日本で一年通しておめでたい席に登場する魚ですが、旬は春です。ちょうど産卵期を迎える前にあたり、もっとも美味しい頃なのです。これから桜の咲く季節になるとマダイもまた、桜の花の様な美しい紅色になるので、別名「桜鯛(さくらだい)」と呼ばれています。煮付けにしたり、お吸い物にしたり、新鮮なものならお刺身で食べたいものです。なお、「腐っても鯛」ということわざがありますが、タイのたんぱく質は分解が遅いので、比較的腐りにくい魚といえるようです。

冬・ハ虫類冬眠の季節

冬・ハ虫類冬眠の季節

春になると、いろいろな小動物が冬眠から目覚めて地上に姿をあらわします。その多くはヘビやトカゲなどのハ虫類で、その見た目などから気持ち悪い等という印象をもつかたも多いのではないでしょうか。しかしヘビやトカゲが穴から出てくることは、暖かい春がやってきた証拠とも言えるのです。「蛇穴を出づ(へびあなをいづ)」「蜥蜴穴を出づ(とかげあなをいづ)」といった風景は、春の季語として俳句などに詠み込まれたりしています。冬の間のヘビたちはどのように過ごしているのでしょうか。彼等は寒さを避けて、穴や、土とコンクリートのすき間などで冬眠をします。この時、体温がなるべく逃げないように空気と皮膚の触れる面積を少なくし、とぐろを巻いて丸くなっていることも珍しくありません。また数十匹のヘビが同じ所で身を寄せ合っている場合もあります。そして、冬眠に入ったヘビたちは体内の活動を鈍らせてなるべく体力を使わないようにします。体温は低い状態で保たれ、食事もとらず、ほとんど動きません。

菜種梅雨(なたねづゆ)・1

菜種梅雨(なたねづゆ)・1

菜の花が道ばたや野原に咲き誇るこの時期、曇り空が何日も続いて雨の降ることがあります。3月中旬から4月にかけて降る、春の長雨を「菜種梅雨(なたねづゆ)」といいます。「菜種」とは菜の花の別名で、種から油がとれる菜の花を昔は「菜種」と呼んでいました。そもそも菜の花から採れる菜種油は、古くから明かりを得るための灯油として、また食用油として重宝されていました。一面に黄色くなった菜の花畑、それをしとしとと静かに降る雨がしっとりとぬらす光景は風情あるものですね。