天気予報は私たちの生活に馴染みの深いものですが、その解説では、「高気圧」や「低気圧」といった言葉がでてきます。
そのうち天気が崩れる原因になるのは、主に低気圧で、大きく分けて「南岸低気圧」、「日本海低気圧」、「二つ玉低気圧」の3タイプがあります。
南岸低気圧は、日本の南岸沖を急速に発達しながら東よりに進み、全国的に強い風雨をもたらすことが多いものです。冬から春先にこの低気圧が通過すると、太平洋側の各地でも大雪が降ることがあります。
一方、日本海低気圧はその名の通り、日本海で発生、発達するものを言います。二つ玉低気圧は、日本海と太平洋にある2つの低気圧が日本列島を挟むように進み、全国的に荒れた天気をもたらすものです。
天気予報を見る際、どんな種類の低気圧が登場しているか注目してみるのも面白いのではないでしょうか。
お天気豆知識(2024年12月08日(日))
みなさんは、テレビや新聞の天気図で、2つの低気圧が日本列島を挟むように描かれているのを見たことはないでしょうか。
2つの低気圧が日本海と太平洋沿岸を同時に進むとき、全国的に風雨や風雪が強まって、荒れた天気になります。
これは二つ玉低気圧と呼ばれていて、冬から春にかけて比較的多く見られます。
この二つ玉低気圧の恐ろしいところは、スピードが速く、急速に発達して広い範囲に激しい風雨や風雪をもたらすことです。とくに、本州付近で低気圧の中心気圧が1000ヘクトパスカルより低くなるときは、注意が必要になってきます。
その後、2つの低気圧は日本の東海上で1つにまとまり、さらに発達していくのです。