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お天気豆知識(2024年11月11日(月))

クレーン作業と強風
クレーン作業と強風

建設現場ではさまざまな重機が活躍しています。その中でも、私たち人間の力では動かせないような重い物を運んだり、持ち上げたりするのに使われるのが大型のクレーンです。
大変頼もしいクレーンですが、実は弱点もあります。クレーンは強風に弱く、平均風速が10メートル以上になった場合には安全を考慮して、作業を中断しなければいけないのです。
クレーン自体は、平均風速が10メートルに達しても構造上問題はないのですが、その吊り荷の面積によっては操作に影響を及ぼすことがあるからです。
風が物体に当たると風による圧力(風圧)が生じます。風圧は風速の2乗に比例して大きくなるため、風速が2倍になると風圧は4倍にもなってしまいます。そのため、面積の大きい荷物の場合、受ける風圧が大きくなり、クレーンの操作に大きな影響を与え、事故につながる危険性もあります。
作業を安全に行うために、現場では風に対しても細心の注意が払われているのです。

クレーンの強風対策
クレーンの強風対策

クレーンは風の影響を大きく受けるため、風が強くなる前に作業内容に応じた対応策をたてなければなりません。
そこで、建設現場では風を知る目安として「吹き流し」が使われます。吹き流しを設置することにより、そのなびき方から風の強さや方向を知ることができます。
吹き流しがほとんどなびいていなければ、風速1.5メートル未満の風、30度くらいまでなびいていれば風速1.5から3.5メートル程度の風、60度くらいであれば風速6メートル程度の風が吹いているという目安になります。
そして、吹き流しが地面と垂直近くまでなびいていれば、風速10メートル以上の風が吹いているということになります。このようなときには作業を中断して、ケースに応じた対応をとるのです。
最新の技術を駆使して行われる建設作業ですが、その安全を確保するためにはこんな方法も使われているのです。

過去のお天気豆知識

雑煮(ぞうに)・正月の「ハレ」の食べ物2025年01月01日(水)
旬の食材・はくさい2024年12月31日(火)
年越しそば2024年12月30日(月)
お屠蘇(おとそ)2024年12月29日(日)
凍上(とうじょう)2024年12月28日(土)
氷のスポーツ・スケート2024年12月27日(金)

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お天気豆知識

雑煮(ぞうに)・正月の「ハレ」の食べ物

雑煮(ぞうに)・正月の「ハレ」の食べ物

雑煮は、そもそも神仏に供えた飲み物や食べ物を下げて食べる行事(直会、なおらい)からきています。神仏に供えた縁起の良いものを、大晦日の夕方に様々な具を加えて煮たのが雑煮の始まりなのです。そしてお正月にはなくてはならない、三が日のめでたい食事となりました。稲作を中心とした水田地帯の地域では、雑煮の具は餅が中心で、一方、畑作地域では芋やそば、ムギなどが具の中心でした。今では餅の入った雑煮が主流となりましたが、その一方で芋栽培の文化も受け継がれて、里芋も雑煮の材料として不可欠となっている地域もあります。雑煮は、現在も家庭による味付けの違いはもちろんですが、地域によって味付けや材料に大きな違いがあります。みなさんの故郷の雑煮はいったいどういったものなのでしょうか。

旬の食材・はくさい

旬の食材・はくさい

この時期旬を迎える野菜に「はくさい」があります。西洋のキャベツに対して、東洋を代表する葉菜が「はくさい」です。中国や朝鮮半島、日本などの東アジアに分布していて、英語では「中国のキャベツ」という意味の名前(Chinesecabbage)が付けられています。はくさいの96パーセントは水分ですが、他にもビタミンCや無機質も含まれています。昔は冬に食べることのできる野菜は限られていたため、この時期に収穫されるはくさいは、不足しがちな栄養素を摂取する上で貴重な食べ物になっていました。はくさいには春や夏に収穫されるものもありますが、寒い冬にとれるものが最も柔らかく、おいしいといわれています。お店では、巻きがしっかりとしていて重みのあるものを選ぶとよいでしょう。

年越しそば

年越しそば

一年の締めくくりに年越しそばを食べる人は多いのではないでしょうか。年越しそばは、別名「みそかそば」や「つごもりそば」、「大年(おおとし)そば」「除夜そば」などとも呼ばれて、江戸時代の中期には大みそかにそばを食べる習慣が定着したと言われています。大みそかはハレの日であるため、年越しそばは「ハレ」の食事とされてきました。なお、年越しに食べるそばは、かけそばでもざるそばでも構いませんが、年を越してから食べたり、旧年から新年に変わるタイミングで食べるのではなく、年内に食べ終わるのが正しいようです。