夏の暑い時期に実をつける植物のひとつに、ほおずきがあります。浅草の浅草寺では、毎年7月9日・10日に「ほおずき市」が開催され、大いににぎわいます。
ほおずきはナス科の多年草で、赤くて丸い実をつけます。実を包み込んでいる袋のようなものはがくで、花が散ると5枚のがくが次第に大きくなって実を包み、赤い色に染まるのです。
英名はチャイニーズランタンプラント、漢字では「鬼灯」と書きます。七夕やお盆のころに庭や仏壇などに飾ったり、赤い紙を張って作った「ほおずきちょうちん」と呼ばれる丸いちょうちんを精霊(しょうりょう)迎えの際に使ったりと、夏の時期には欠かせないものでした。
今では庭によく植えられているほおずきですが、昔は魂が乗り移って家庭に病人や死人を出すといわれていたため、屋敷に植えることは避けられていたそうです。
ちなみに、ゴールデンベリーやインカベリーという名前でドライフルーツの状態で売っているのを見かけるようになった、北アメリカ原産の食用ほおずき(英名ストロベリートマト)という種類は、そのまま食べても果物のように甘くておいしいのですが、日本の庭などに植えられている観賞用のほおずきは苦みと毒性があるので、食べないほうが良いそうです。
お天気豆知識(2026年07月08日(水))


ほおずきは古くから子供の遊びに使われてきました。小さいころにほおずきを鳴らして遊んだ経験を持っている方は少なくないことでしょう。
ほおずきを鳴らすには、実が空洞になっていることが必要です。まず、実をもみほぐして柔らかくし、へたを取った際にできる穴からようじなどを使って中身を丁寧に取り出します。
その際、昔は「根はねんねん出ろ、種はたんねん出ろ」と唱えていたそうです。
取り出すときはできるだけ穴を大きくしないように気をつけます。そしてその穴に向かって息を吹き込めば、ふくらんだ実から音が出るというわけです。
ちなみに、昔は夜にほおずきを鳴らすと蛇や化け物がやってくると言われていました。このほかにも実を吹き上げたりと遊び方はさまざまあるので、ほおずきの実が赤くなったら皆さんも遊んでみてはいかがでしょうか。

