冬を象徴するものの一つに「雪」があります。雪は空から地表へと舞い降りてくるものですが、実は海の中でも雪が降るのです。これは「マリンスノー」と呼ばれていて、暗い海の中でライトを当てると雪のように白っぽく見えるものです。
マリンスノーとはいっても、その正体は雪とは全く異なり、主に生物の死骸などからできた白い浮遊物です。
マリンスノーの形は、ボールのようだったり、ひもや板のようだったりとさまざまです。大きさもバラバラで、肉眼でやっと観察できる程度の小さなものから、10センチメートルに達する大きなものまであります。
水深が浅いほど多くのマリンスノーを見ることができ、それらは一日に数十メートルから数百メートルという大変ゆっくりとした速さで沈んでいきます。
また、暗い海の中で光を放つ「マリンスター」とよばれるものもあります。これは、発光する生物やマリンスノーに発光バクテリアが付着したものと考えられています。
海の中は、雪が降ったり星が輝いていたりと、よく観察すれば美しい景色に出会えるところなのですね。
お天気豆知識(2026年02月14日(土))


海の中に降る雪「マリンスノー」は、主にプランクトンなどの生物の死骸からなっており、ほかにも魚の排せつ物や植物プランクトンが作る殻などからできているもののがあります。そのためマリンスノーは、多くの生物にとって住みやすい日光の届く海の浅いところで見られます。
マリンスノーは沈みながら徐々に分解されていくため、深い海の水はマリンスノーから多くの栄養を受け取っているといえるでしょう。
さらに、この栄養豊かな深海の水は海流によって浅い海へと運ばれるため、再びマリンスノーを生み出すプランクトンを育てるのです。
また、完全に分解されることなく海底へと沈んでいったマリンスノーは、深海に住む生物の貴重な食料となっています。
このように、マリンスノーは単に海中を浮遊しているのではなく、海の栄養分を表層と深海との間で循環させる重要な役目を果たしているのです。

