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お天気豆知識(2025年12月06日(土))

大雪(たいせつ)
大雪(たいせつ)

12月7日は二十四節気のひとつ、大雪(たいせつ)です。11月22日の小雪(しょうせつ)からさらに寒さが深まり、日中の日差しも徐々に弱まってきます。
このころから北日本や標高の高い地域はまとまった雪が降るようになり、それに合わせて続々とゲレンデもオープンしてきます。
よく晴れた朝は鹿児島など南の地方でも、霜が見られるようになります。
関東北部や岐阜、名古屋などでも、平年ですとこの頃から雪が降り始めます。これからは暖房が欠かせない季節ですね。

防寒のポイント
防寒のポイント

寒さをしっかりと防ぐには、いくつかのポイントがあります。
一つ目は頭部を冷やさないことです。体の熱は頭部から多く逃げていくといわれています。そのため、帽子をかぶって頭部を冷やさないようにすると、意外に暖かくなります。
また、体を締め付ける着こなしをやめましょう。女性の中には寒いからといってガードルなどきつめのものをつける人も多いかもしれませんが、締め付けによって血液の流れが悪くなるため、体温の調節機能が低下してかえって手足の冷えを招くことがあります。
そして、自分の体温より高温のものを利用しましょう。服をたくさん着込むより、カイロを一個身につけるだけで十分暖かい場合もあります。
これらのポイントを押さえて、上手な防寒をして冬を元気に乗り切りたいものですね。

過去のお天気豆知識

大雪(たいせつ)2025年12月06日(土)
野沢菜2025年12月05日(金)
冬将軍2025年12月04日(木)
冬の季語2025年12月03日(水)
ポインセチア2025年12月02日(火)
息が白く見えるのは2025年12月01日(月)

各地の天気

お天気豆知識

大雪(たいせつ)

大雪(たいせつ)

12月7日は二十四節気のひとつ、大雪(たいせつ)です。11月22日の小雪(しょうせつ)からさらに寒さが深まり、日中の日差しも徐々に弱まってきます。このころから北日本や標高の高い地域はまとまった雪が降るようになり、それに合わせて続々とゲレンデもオープンしてきます。よく晴れた朝は鹿児島など南の地方でも、霜が見られるようになります。関東北部や岐阜、名古屋などでも、平年ですとこの頃から雪が降り始めます。これからは暖房が欠かせない季節ですね。

野沢菜

野沢菜

冬の保存食として昔から重宝されてきた食品に漬け物があります。漬け物の中でも野沢菜は、食卓に欠かせないものとなっています。野沢菜の発祥の地は、長野県野沢温泉村(のざわおんせんむら)です。今から約250年ほど前に天王寺蕪(かぶ)という千枚漬けにできるほど大きな蕪(かぶ)の種が伝わりました。やがて根よりも茎と葉の部分が大きいものに変化して現在の野沢菜になったと言われています。野沢温泉村では8月下旬ごろに野沢菜の種をまき、雪が降る前の11月上旬に収穫します。収穫直前には葉の長さは1メートル近くになります。収穫された野沢菜は外湯(そとゆ)という共同浴場の温泉で洗われ、この風景は晩秋の風物詩となっていて「お菜洗い(おなあらい)」と呼ばれています。こうして洗った野沢菜の葉を塩漬けにして、約3週間ほどたったものが野沢菜漬けです。深い雪の中で暮らす野沢温泉村の人々は、冬場の貴重なビタミン・ミネラル源として、野沢菜漬けをお茶うけなどとして昔から好んで食べていました。現在では、そのおいしさから全国に広まり、東海や関東、東北などでも栽培されています。

冬将軍

冬将軍

日本の上空に強い寒気が周期的に現れるようになり、寒さの厳しい季節になってきました。北から寒気が降りてくれば、時には日本海側を中心に大雪をもたらし、日本中を寒さで震え上がらせます。そんなときはよく「冬将軍」がやってきたと表現されます。「冬将軍」とは、今では単に厳しい寒さのことを呼んでいますが、もともとは、歴史に大きな影響を与えた、ある寒さのことを指していました。フランスの皇帝となったナポレオンは、1812年、61万もの大軍を率いてロシアに侵攻しました。しかし、モスクワには到着したものの、ロシア側の抵抗や食料の不足に加えて、厳しい寒さや積雪に悩まされ、結局、敗走を余儀なくされたのです。また、ナポレオン軍はフランスへの帰り道にも、路面凍結や吹雪などによって大いに苦しめられました。このロシア遠征の敗北はナポレオンの致命的な失敗となり、その後の歴史に大きな影響を与えることになりました。ナポレオンを敗走させた本当の敵は、ロシアの厳しい寒さであったことから、厳しい寒さのことを「冬将軍」と呼ぶようになったのです。