最近では気軽に飛行機を利用することができるようになり、多くの方が国内または海外へ飛行機の旅を経験したことがあるのではないでしょうか。
飛行機に乗っていると、たまに機体が揺れることがありますが、悪天候のときだけではなく、晴れていても起こることがあります。
空気の流れには渦を巻いた「乱気流」というものがあり、これが飛行機の揺れを発生させているのです。空気の渦の大きさには、直径数センチメートルのものから数千メートルのものまでありますが、飛行機を揺らすものは、直径15メートルから150メートルくらいの飛行機と同じくらいの大きさの乱気流です。
乱気流は、暖かい空気が上昇するときや、空気の層に風の強さや向きの違いがあるとき、山などの地形によって風が上下に波打ったりする場合などに発生します。パイロットはこういった自然が作り出す乱気流に対して、上空の大気の状態を予想したり先を飛んでいる飛行機からの情報を集めるなどして、乱気流を避ける工夫をしています。
しかし、乱気流は自然だけが引き起こすものではありません。飛行機自身がその飛行によって乱気流を生み出すこともあるのです。そのため、飛行機の離着陸が絶え間なく繰り返される滑走路周辺は、パイロットが最も乱気流に注意している場所のひとつなのです。
お天気豆知識(2026年02月21日(土))


乱気流は、飛行機を揺らして快適な飛行を妨げるばかりでなく、安全な飛行にさえ影響を及ぼすことがあります。特に飛行機自身が作り出す乱気流は、離着陸時に後続の飛行機に影響を与えやすいものです。
飛行機が滑走路から飛び立ったあとにそれを追いかけるようにしてすぐに離陸すると、先を行く飛行機からの乱気流を受けて、最悪墜落してしまうこともあり得るのです。そのため、滑走路付近では、離陸する飛行機同士または着陸するもの同士で、2分から3分程度の間隔を空け、乱気流が弱まるのを待つようにしているのです。
ちなみに飛行機が引き起こす乱気流は、主に翼の端あたりから発生しています。この渦は翼の下から翼の先端を通って翼の上側へと回り込む流れで、重たい大型の飛行機ほど強い渦を作ります。
飛行機の中には、この渦が危険であることのほかに、乱気流を作ることに余分なエネルギーを費やしていることになるという理由から、翼の端にウイングレットと呼ばれる垂直の板を取り付けて防いでいるものもあります。
飛行機のパイロットや飛行機に関わる人たちは、皆さんが安全で快適な空の旅ができるように努力をしているのですね。

