12星座の中のひとつ、ふたご座にまつわる神話は少し悲しい物語です。
昔、兄のカストルと弟のポルックスという仲の良い双子の兄弟がいて、カストルは乗馬の名手で戦術に長け、ポルックスは格闘技が得意で不死身の体を持っていたそうです。
彼らはさまざまな戦いや探検などで活躍したのですが、ある日の争いでカストルが殺されてしまいました。このことを悲しんだポルックスが自らの不死身の体を解いてもらい、一緒に星座にしてもらった、というものです。
それぞれカストルは2等星、ポルックスは1等星なので、夜空ではわずかながらポルックスの方が明るく見えます。この二つの明るい星から、それぞれほぼ平行に並ぶ星と星を線で結んでいけば、兄弟が仲良く輝くふたご座を見つけることができるでしょう。
また、今の時期は見られませんが、12月の半ばごろの「ふたご座流星群」は毎年コンスタントにたくさんの流れ星が見られる流星群として人気があります。そして日本でも、昔からこの2つ並んだ明るい星は注目を集めたようで、「めがね星」、「兄弟星」、「夫婦星」、「金星、銀星」などとペアの星座として呼ばれていたのです。
お天気豆知識(2026年02月01日(日))


冬の代表的な星座であるオリオン座は、明るい星の数といい、その均整のとれた形といい、まさに冬の星座の王者といえます。特に目立つ星は、オリオンの右肩に位置するベテルギウス、左足にあるリゲルという1等星です。
これらの星を夜空でよく見ると、ベテルギウスは赤っぽく、リゲルは白っぽく見えます。この色の違いは星の表面温度の違いによるもので、ベテルギウスは太陽の半分くらいと温度が低いため赤っぽく見え、逆にリゲルは太陽の2倍くらい高温なため、白っぽく見えるのです。
この色の違いは、古来の日本での名前にも表れていて、赤いベテルギウスを源平合戦の平家星、白いリゲルを源氏星と呼んでいた地方もあります。
ギリシャ神話では海神ポセイドンの子であるオリオンの話はいくつかあります。代表的なのは、巨人の狩人オリオンが自分より強い者はいないと豪語していることに腹を立てた女神ヘラが大サソリを使ってオリオンを殺した話です。
そのため、今でもオリオンは東の空からサソリ(さそり座のこと)が上がってくると、そそくさと西の地平線下に沈み、さそりがまだ西の空で残っているうちは姿を現しません。
星座絵では、左手にししの毛皮、右手にこん棒を持って獲物に向かっていくような勇猛果敢な姿になっていますが、実はサソリからこそこそ逃げ回っている、という姿を考えると少しおかしく思えますね。
ベテルギウスとリゲルの間、ちょうどオリオンの腰のあたりに三つ並んだ星があります。これは「三つ星(みつぼし)」と呼ばれ、そのすぐ下にはさらに小さい間隔で並んだ「小三つ星(こみつぼし)」があります。
この小三つ星の中央には、オリオン大星雲と呼ばれるガス星雲があり、現在でもここからたくさんの星が誕生しているのです。

