残暑厳しい所もありますが、自然の中にはいつも涼しい場所があります。洞くつの中がそうです。洞くつの中の気温は一年を通してほぼ一定に保たれるため、夏は涼しく、冬は暖かい所です。
その中でも鍾乳洞(しょうにゅうどう)は、天井から、つららのような鍾乳石が垂れ下がり、その先からは水がしたたり落ちて、見た目にも涼しさが伝わってくる場所です。
日本の有名な鍾乳洞といえば、岩手県の「龍泉洞(りゅうせんどう)」山口県の「秋芳洞(あきよしどう・しゅうほうどう)」高知県の「龍河洞(りゅうがどう)」などがあります。これら3つの鍾乳洞は国の天然記念物に指定されています。
鍾乳洞の中は陸上では見ることのできない複雑な形をした岩石があり、それらは溶けたり固まったりして、形を変えながら成長しています。まさに自然が作り出した芸術作品だといえますね。
お天気豆知識(2026年08月28日(金))


鍾乳洞は、サンゴ礁などの石灰質が集積した地層が二酸化炭素を含んだ水によって溶かされてできた地形です。
石灰質が溶け込んだ水は、天井から筒状に垂れ下がるようになります。その筒の中を石灰質の溶けこんだ水が流れるため、この形状を「ストロー」と呼び、下へ下へと成長を続けます。
そのごストローの管が詰まると、水はその外側を流れるようになり、太さを増していきます。こうしてできたつららにそっくりな形のものを「つらら石」と呼びます。
つらら石からしたたる水が床で固まると、タケノコの様な形の「石筍(せきじゅん)」ができ、上へと成長をはじめます。上からつらら石が、下からは石筍がともに成長を続けていくと、最終的には天井と床をつなぐ「石柱(せきちゅう)」という一本の柱が誕生するのです。
鍾乳石は、1センチメートル成長するのに100年余りの歳月がかかるといわれています。気の遠くなるような時間が費やされてこそ、このような神秘的な芸術作品ができあがるのです。

