今年も今日を入れてあと2日、お正月は目の前です。お正月ならではの料理といえば、お雑煮とおせち料理ですよね。
このおせちは、もともと宮中で節日(せちにち、お祝いの日)の宴会に供されたごちそうのことでした。
お正月におせち料理を食べるのは「正月の3日間、女性が休養できるように」とはいわれるものの、本来は神様を迎えている間は物音を立てたり騒がしくせず、台所で煮炊きをするのを慎む、というところからきています。
おせち料理は、一般的に重箱に入れられ、基本は四段重ね(地方によっては五段)で、上から一の重、二の重、三の重、与の重といいます。「四の重」といわないのは「四」だと「死」と同音になるからです。
一の重は祝い肴、二の重は焼き物、三の重は酢の物、与の重は煮物、(五の重は控えの重)というのが一般的ですが、これも地方によって大きな差があるようです。
また最近では有名なお店やデパートの高級おせちが人気ですが、それぞれの家庭でお気に入りのものを入れるオリジナルおせちも楽しいですよね。
お天気豆知識(2025年12月30日(火))


おせち料理が現在のような形になったのは江戸時代の後半のことで、いわゆる「おせち料理」の歴史はまだ200年あまりです。現在のおせち料理は、江戸時代の庶民の文化から開花したものと言えるでしょう。
昔から、このおせち料理にはそれぞれに意味をつけられていました。その例をいくつか紹介しておきましょう。黒豆:まめ(健康)に暮らせるように昆布:よろこぶ栗きんとん:豊な一年への願い鯛:めでたい海老:ひげがはえ、腰が曲がるまで長生きすることを願ったもの橙:「代々」に通じる語呂合わせ子孫が代々繁栄するように錦たまご:卵の白身と黄身の二色(にしき)と錦(にしき)との語呂合わせ里芋:里芋はたくさん小芋がつくことから、子宝に恵まれるように紅白なます:お祝いの水引をかたどったものごぼう:たたきゴボウは先が開くことから、開運祈願

