6月は晴天があまり期待できない月ですが、それだけによく晴れた夜はうっとうしい天気から解放されたすがすがしさから夜空を見上げることもあるのではないでしょうか。その星空の中に、星占いにも登場する「てんびん座」があります。
星占いに出てくる12星座を思い浮かべると、神様や人、動物が多くある中で、たったひとつ「てんびん座」だけ道具が星座になっています。そういった意味では12星座の中でも珍しい星座です。
このてんびんを使っていたのは、「おとめ座」になったといわれている正義の女神「アストレイア」です。アストレイアは人の魂をこのてんびんにのせて善悪をはかった、と言われています。
てんびん座の星の一つ「ズベンエルゲヌビ」は「南のツメ」という意味で、およそてんびんとは関係なさそうな名前です。
実ははるか昔、てんびん座は隣にある「さそり座」の一部でした。ちょうどサソリがハサミを振りかざした所に位置していたのです。そして、その隣の星の「ズベンエルシャマリ」は「北のツメ」です。
あまり目立つ星のないてんびん座は、さそり座とおとめ座の間のさそり座寄りを見るようにすると見つけやすいでしょう。
お天気豆知識(2026年06月01日(月))


麦の刈り入れどきである今の季節、夜空を見上げると「麦星(むぎぼし)」とよばれる星が頭上高く輝いています。北の空に見られる北斗七星のひしゃくの柄をずっと伸ばしていくとたどりつくのが、そのオレンジ色の明るい星、「うしかい座」の「アルクトゥルス」です。
アルクトゥルスは全天で3番目に明るい恒星(1位はおおいぬ座のシリウス、2位はりゅうこつ座のカノープス)です。ギリシャ語で「熊の番人」を意味するこの名前は、いつも「おおぐま座」について回ることからつけられたものです。
うしかい座は2匹の猟犬をつれた青年の姿で、名を「アルカス」といいます。ちなみに猟犬が吠えているのは、その先におおぐま座である熊がいるからです。
アルカスは、森の中を歩いていると1頭の熊とばったり出会いました。その熊というのは、実は呪いによって姿を変えられたアルカスの母親でした。
しかし、自分の母親の変わり果てた姿とはまったく想像もしなかったアルカスはその熊を殺そうとしたため、それを憐れんだ神様が母親もろとも星座にしたのでした。
アルカスの連れている猟犬は「りょうけん座」としてうしかい座とは別の星座になっています。この星座を構成する星の一つ「コルカロリ」は「チャールズ王の心戴という意味で、イギリスの王様の名前からきたと言われています。
星座はそれぞれの物語を持っており、これも私達をひきつける理由のひとつなのかもしれませんね。

