毎年7月1日、富士山では山開きが行われます。この山開きの日に富士山のご来光を見ようと、毎年多くの登山客が訪れます。そもそも山開きとはどういったものなのでしょうか。
そのルーツは山岳信仰にあり、昔、高い山は信仰の対象であったため、一般の人が山へ立ち入ることは一定の期間以外禁じられていました。その年に初めて登山を許されるのが山開きだったのです。その後、登山の普及とともに発展して、現在では登山シーズンの幕開けを告げる行事となりました。
山開きの日には、登山者の安全を祈願する儀式が行われます。ちなみに山開きは全般に低い山ほど早いようで、低い山は春から初夏にかけて、盛夏を迎えるこれからの時期は、富士山をはじめとする高い山で山開きが行われます。
山開きのころには残雪が少なくなり、山小屋などの施設も本格的に営業を開始し、登山客を受け入れる体制になります。
山の世界は日常とは違った風景を見ることができます。今年の夏は山開きとなった山にぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
お天気豆知識(2026年06月29日(月))


本格的な夏が始まる7月になると、高山でもいよいよ登山シーズンが到来し、各地で山開きが行われます。
7月1日は、富士山(3776メートル)の山開きですが、山形県の月山(がっさん・1984メートル)や秋田県と山形県の県境にある、鳥海山(ちょうかいさん・2236メートル)でも、この日が山開きとなります。万年雪をもつ月山では、このころになると残雪も少なくなり、高山植物を眺めながらの夏山登山が可能となります。
また、愛媛県の石鎚山(いしづちさん・1982メートル)は西日本最高峰の山で、信仰登山としての歴史が古く、毎年7月1日から10日間、山開きの祭事が行われます。石鎚山は今でも信仰が厚く、かつて女人禁制だった名残を受け、初日だけは今でも女人禁制となっています。
そして、北海道の羅臼岳(らうすだけ・1661メートル)と群馬県と新潟県の県境に位置する谷川岳(たにがわだけ・1977メートル)は、毎年7月の第1日曜日が山開きの日です。
さらに、静岡、長野、山梨の3県に連なる南アルプスの南部の山開きは毎年7月16日です。南アルプス南部への登山の玄関口である静岡市井川地区では、毎年この日に山開きが開催され、登山者のための安全祈願や遭難者慰霊祭が行われます。
すでに山開きとなった山もありますが、これからの7月に山開きをする山もあります。山開きに参加して、夏山登山を楽しんでみてはいかがでしょうか。

