嬉しいことを例えて「盆と正月が一緒にきたようだ」といいますが、日本の盆は正月と同様に一年で最も大きな行事です。
盆とは盂蘭盆会(うらぼんえ)の略で、旧暦7月15日を中心に行われる先祖の霊をまつる行事です。
盆の期間は地方によって7月盆と8月盆に分かれていますが、13日におがらなどをたいて精霊(しょうりょう)を迎え、16日の夕方の灯ろう流しで終わる所が多いようです。
盆には精霊が馬に乗り、牛に荷物を背負わせて帰ってくるという言い伝えから、キュウリやナスに割り箸で脚をつけたものを馬や牛に見立てて精霊棚に飾る習わしがあります。
ただし、浄土真宗では、死者はすべて極楽浄土に往生していると考えられているため、お盆に霊が帰ってくるという発想はありません。
お天気豆知識(2026年08月12日(水))


先祖の霊をまつる盆ですが、仏教信仰の厳かな雰囲気はなく、正月と同じように盛んに飲み食いをする風習の地方が少なくありません。
収穫が終わった農家では、盆踊りが村の生活を彩る大きな娯楽であり、広く各地で行われています。
盆踊りはもともとは祖先の霊を迎え慰め、送るための踊りでしたが時代と共に宗教的な意味は薄れています。
送り火をたく8月16日には、山の斜面にたいまつの明かりで大きな大の字を書く五山送り火の行事が行われる所もあります。
有名な京都五山送り火は「大文字」、「妙・没、「船形」、「鳥居形」、「左大文字」の5つがあります。このため、「五山の送り火(ござんのおくりび)」と呼ばれ、夏の終わりを告げる大切な行事です。
お盆のころは、まだまだ残暑の厳しい時期ですが、暦の上ではもう秋です。お盆を過ぎると地面に落ちる影は次第に長くなり、少しずつですが秋の気配が感じられるようになります。

