変わりやすい春の天気を表すのに、女心と春の空、という天気のことわざがあります。
昔から雲や空の様子を見ることによって天気を予想する方法があり、天気のことわざは、その経験から伝わってきたものといえるでしょう。
そんな天気のことわざの一つに「日がさ、月がさは雨」という言葉があります。「かさ」とは、太陽や月の周りにできる光の輪のことで、薄雲と呼ばれる巻層雲が太陽や月にかかる現象です。
巻層雲は上空6000メートルから1万メートルに浮かぶ雲で、氷の粒でできています。この氷の結晶の中を光が通過するときに屈折したり反射したりして光の輪が現れます。
「日がさ、月がさは雨」とは、日がさ、月がさが出たら雨が近いという意味で、日がさや月がさが出ると、実際に6割くらいの割合で雨が降るとも言われています。
そのほか、ある調査では、雲が厚みを増してかさが見えなくなってから大体20時間前後に雨が降り出すという結果もあるのです。
お天気豆知識(2026年04月16日(木))


「日がさ、月がさが出ると雨」とはいいますが、その理由は、天気が崩れるときの雲の現れる種類を順番に見ると説明できます。
かさを作る巻層雲は、高気圧の後ろ半分に覆われて、かつ、その後ろから低気圧や前線が近づいてくるときに多く見られます。
巻層雲が現れたあと、次第に雲底の高さは低くなり、かさは見えなくなります。
その後、高積雲、高層雲が現れていわゆる雨雲である乱層雲へと変化していきます。
これらの雲は温暖前線によるもので、巻層雲の現れたあとには、雨雲が控えていることが多いのです。

