夏を代表する雲に「積乱雲」があります。積乱雲は、かみなり雲や夕立雲とも呼ばれていて、夏の午後に雨や雷をもたらします。
夏の午後に積乱雲が発達する理由は、強い日差しで地面が暖められて、激しい上昇気流ができるためです。はじめは小さな積雲が、時間とともに発達し、雲の頭はもくもくとカリフラワーのように丸く盛り上がっていきます。
やがて雲は雄大積雲から積乱雲となって、さらに発達すると雲の頭が空気の天井にぶつかって丸みがなくなり、平らに広がっていきます。ここまで発達したものは「かなとこ雲」と呼ばれます。
空気の天井は対流圏と成層圏の境の圏界面(けんかいめん)と呼ばれるもので、それ以上に雲は発達できません。積乱雲はいろいろな雲の種類の中でも最も雄大な雲といえるでしょう。
なお、積乱雲は夏の雲の印象が強いのですが、冬にも見ることができます。成因は夏のものとは違いますが、北陸や東北の日本海側に毎日のように雪を降らす雲も積乱雲なのです。
お天気豆知識(2026年08月11日(火))


夕立をもたらす夏の積乱雲の一生には、発達期、最盛期、消滅期の3段階があります。
発達期は日中の強い日差しを受けて、もくもくと雲が空へのびていく段階です。雲の中には強い上昇気流があって、次第に雨粒のもとができていきます。
最盛期になると雲は雄大な積乱雲となって、雨や雷をもたらします。この時、雲の中には上昇気流だけではなく雨粒が勢いよく落下する際にできる下降気流があります。
雄大な積乱雲も日没とともに消滅期に向かいます。エネルギーとなる日差しがなくなるためです。
夜になっても激しい雷雨が続くような時は、上空に寒気があったり、前線が通過しているなど別の要因があるのです。

