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お天気豆知識(2026年08月07日(金))

逃げ水
逃げ水

夏、強い日差しがじりじりと照りつける日には、しばしば道路に「逃げ水」を見ることができます。
逃げ水とは蜃気楼(しんきろう)の一種で、前方に黒っぽい水たまりのようなものが見える現象です。
地面の一部が鏡になったようにも見えることから、中国では、逃げ水のことを「地鏡」という漢字で表現しています。
また、逃げ水は砂漠にもあらわれます。昔、ナポレオンがエジプトに遠征したときには、砂漠の中にあるはずのない湖が見えて兵士たちは何度もだまされてしまったといいます。
そのときナポレオンとともに遠征していた数学者のモンジュという人がこの現象について研究したことから、逃げ水は「モンジュの現象」ともよばれています。

逃げ水のできやすい条件
逃げ水のできやすい条件

蜃気楼とは、上下の空気の温度差によって、その空気を通過する光が曲げられるためにできる現象です。
逃げ水はその中でも「下位蜃気楼」とよばれるタイプのもので、地面付近の空気がそれより上の空気に比べて特に暖かいときに発生します。
日差しの強い日は地面がよく暖められるので、地面付近はそれより上の空気よりも温度が高くなり、逃げ水も現れやすくなります。
特に熱を吸収しやすい砂地やアスファルトの上では、その表面付近の空気が非常に高温になるため、逃げ水がよく見られるのです。
ちなみに、晴れた日に長い直線道路などで目線をできるだけ低くすれば、夏の暑い日でなくても見られることがあります。

過去のお天気豆知識

秋の装い2026年09月15日(火)
秋の虫・鳴き声の変化2026年09月14日(月)
秋の風景2026年09月13日(日)
ひっつきむし2026年09月12日(土)
秋そば2026年09月11日(金)
二百二十日2026年09月10日(木)

各地の天気

お天気豆知識

秋の装い

秋の装い

季節に応じて人は装いを変えます。季節に合ったファッションを楽しむのはもちろん、気温の変化に対応する必要があるからです。夏服から冬服へ着替えるまでの間、秋の時期は服装選びに悩むことも多いのではないでしょうか。秋は日々の天気や気温が変わりやすく、一日の気温の変動も大きい時期です。秋晴れの日の昼間には、暑さを感じることもありますが晴れる分、夜は放射冷却のために冷え込んで、羽織る物が欲しいくらいになります。そのため、この時期に機能的な服装は重ね着です。脱いだり着たりしやすい装いで出かければ、昼も夜も快適に過ごすことができそうです。

秋の虫・鳴き声の変化

秋の虫・鳴き声の変化

うるさく鳴いていたセミの声に代わって、いつのまにか秋の虫の声があちらこちらで聞こえる季節になりました。キリギリスは「ギーチョン、ギーチョン」と大きな声で昼間を中心に元気よく鳴きます。キリギリスは、夏の暑い盛りから鳴き始めますが、スズムシやコオロギは初秋のころから鳴き始めるので、秋の訪れを教えてくれる虫といってもいいでしょう。コオロギはコロコロコロリーと鳴き、スズムシはリーンリーンと鳴きます。スズムシやコオロギといった秋の虫は、大体、立秋のころから鳴き声が聞こえはじめて霜が降りる頃にはその声も途絶えるようになります。今は一晩中元気に鳴いている虫達も晩秋には昼間に弱々しい声が聞こえる程度になるのです。秋の訪れを知らせてもくれますが、その音の大きさによって、冬が近づいていることも教えてくれるのですね。

秋の風景

秋の風景

秋を代表する植物の一つにススキがあります。十五夜が近づくと山野へ入ってススキを取ってきた経験のある方もいることでしょう。ススキは尾花(おばな)ともよばれ、秋の七草のひとつです。その名は、「すくすくたつ木」とか、神楽(かぐら)に使われた楽器のための木という意味の「スズの木」から来ているといわれています。ところで、みなさんはススキと非常によく似た植物があることを知っていますか。イネ科ススキ属にはよく似たものが多いのですが、その中でも非常によく似ているものにオギがあります。オギもススキと同じ秋の植物で、茎が細いためススキよりも音を立てて風によくそよぎます。この様子は「荻の声」という秋の季語にもなっています。また、神様や霊魂を招くことを「をぐ」というため、「オギ」の声は「神」の声としても解釈されていたようです。ススキもオギも、この時期は秋風になびいて、野山や河原に秋の景色を演出していることでしょう。