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マリモ

マリモ

今から70年以上前の1952年3月29日は、阿寒湖のマリモが特別天然記念物に指定された日です。マリモは緑藻類(りょくそうるい)シオグサ科に分類される淡水にすむ藻です。これは大きなひとつの藻に見えますが、実はたくさんの小さな糸状の藻が絡まり合ってできたものなのです。マリモのきれいな球形は、湖の中を伝わる水の振動が藻を絡ませたり、絡んだ藻が外側に向かって伸びていくことでつくられるといわれています。マリモは藻が絡みつくことと、絡んだ藻のそれぞれが生長することで大きくなっていきますが、それはとてもゆっくりしたもので、直径6センチメートルくらいの大きさになるのでさえ、150年から200年ほどもかかるといわれています。中には直径30センチメートルに達するものもあり、そのくらいの大きさになると、まもなく自分の重さに耐えきれなくなって崩れ、分裂します。ただ分裂してもそれぞれがまた小さな藻の塊として、新しいマリモに生長していきます。マリモは生長と分裂を繰り返しながら、長い年月をかけて増えていくのですね。

融雪洪水

融雪洪水

北国ではこの時期になっても山にはたくさんの雪が残っています。春先、気温が上がると山の雪は徐々にとけて川へと流れていきますが、急に暖かくなったときや晴れの日が続いたとき、さらにそこへ雨が加わったときなどは、雪どけが一気に進んで洪水になることがあります。これは「融雪洪水」とよばれ、北国では台風時の洪水に匹敵するほどの出水になることがあります。特に、雪どけによる洪水には、台風の一時的な大雨によって起こる洪水より継続時間が長くなりやすいという特徴があります。北陸や東北地方では3月から4月、北海道では4月から5月を中心に発生しやすくなるため、この時期の大雨や気温の急上昇には注意が必要です。

寒の戻り

寒の戻り

桜のつぼみも膨らみ始め、春らしい風景をよく目にするようになりました。日に日に暖かさが増してぽかぽかの陽気が多くなりますが、時には冬に逆戻りしたかと思うような寒さに一時的に見舞われることもあります。このように、春になって気温が上がる時期に、突然やってくる寒さのことを「寒の戻り」といい、別名で「早春寒波」とも呼ばれます。お花見の時期に「花冷え」という言葉をよく耳にしますが、花冷えは寒の戻りの一種で、桜が咲くころの思いがけない冷え込みのことです。この他にも、北海道でライラックもしくはリラとよばれる花が咲く5月下旬ころの寒の戻りを「リラ冷え」といいます。徐々に気温が上昇していくこれからの時期は、暖かくなったからといって油断せず、急な寒さにも対応できる服装を考えておくことが大切ですね。