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重陽(ちょうよう)の節句

重陽(ちょうよう)の節句

9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。重陽の節句は、江戸時代に定められた「五節句」の一つです。五節句には、新年に七草がゆを食べて一年の無事を祈る人日(じんじつ)の節句(1月7日)、ひなまつりの上巳(じょうし)の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)や七夕の節句(7月7日)があり、その最後を締めくくるのが重陽の節句です。春の上巳の節句は桃の節句、初夏の端午の節句は菖蒲(しょうぶ)の節句と呼ばれるように重陽の節句では、秋の花である菊が用いられ「菊の節句」と言われます。重陽の節句では、邪気を払い長寿と一家の繁栄を祈って菊の花を浮かべた酒を飲んだり、「菊の被綿(きせわた)」といって、露よけのために菊に綿をかぶせ、その綿に降りた露で体をふくならわしがあります。重陽の節句は、現在では菊の品評会が行われる程度で他の節句に比べてなじみの薄いものですが、平安時代から明治時代までは庶民の間でこのように様々な行事が行われていました。せっかくですからたまにはお酒に菊を浮かべ、この節句を祝ってみてはいかがでしょうか。

海鳴り

海鳴り

9月は台風シーズンですね。台風接近時には「海鳴り(うみなり)」が聞こえることがあります。海鳴りとは、うねりが海岸で崩れるときに空気を巻き込むために発生する音のことで、海岸から離れた内陸でも、ゴーゴーと遠くで雷が鳴っているように聞こえます。うねりは台風によることが多いので、海鳴りはしばしば台風接近の前兆になります。うねりが海岸線に直角に押し寄せると、海鳴りの音源が線状に並ぶため、音は遠くまで届くようになります。そのため土佐湾や遠州灘(なだ)、鹿島灘など直線上に長い海岸で発生した海鳴りは、遠くまで伝わることが多くなります。波打ち際から防風林などを抜けて内陸に入る途中で、高い音は吸収されてしまうため、最終的には海鳴りは遠くで鳴っている雷のような低い音で聞こえるのです。風上からの音は比較的よく聞こえるのですが、風下からの音は離れていると聞こえにくいという性質が音にはあります。また、よく晴れた夜間は昼間に比べて音が遠くまで伝わりやすいとも言われます。そのため、台風が迫っているときでも、風や天気、時間帯などによって、海鳴りが聞こえるときと聞こえないときがあるのです。台風接近時に海鳴りが聞こえないからといって、安心しないよう注意してください。

白露(はくろ)

白露(はくろ)

9月7日は二十四節気の一つ、白露(はくろ)です。白露は、野の草に露が宿って白く見えるころ、という意味で、このころからはっきりと秋を感じられるようになります。秋は露の多い季節であるため、白露は秋の深まりを露で表現しようと名付けられたものでしょう。露は、晴れて風の弱い明け方によく現れ、草花だけでなく、車のフロントガラスなど様々なものに露の玉の輝く様子を見ることができます。露が「月の雫(しずく)」とも呼ばれるのは、夜間に晴れていて月が見えた時によく現れるからでしょう。また、露は、日が差すと短い時間で蒸発して消えてしまうため、物事の短くはかないさまを例えるのにも用いられることがあり、露の命、露の間(つゆのま)、露の身、露の世などという言葉があります。